OSXにRuby on Rails環境をインストールする方法(RoR 1.1対応)

Ruby on Rails 1.1向けにRuby on RailsLightTPDのバージョンが最新版になるよう更新しました 06/04/04)

以下はBuilding Ruby, Rails, LightTPD, and MySQL on Tigerの略訳です。

ついにAppleのページでもRuby on Railsが紹介されました。

僕もこれを機にRuby on Railsの勉強をはじめてみようかと思いたち、Ruby on Railsの環境をインストールをしてみました。参考にしたページはAppleのページからリンクされていたDan BenjaminさんのBuilding Ruby, Rails, LightTPD, and MySQL on Tigerというページです。略訳してみました(一応Benさんの許可は取ってあります)。

Mac OS X 10.4 (Tiger)に以下のソフトをインストールする方法(2006/4/4 update)

以下のサポートアプリケーションのインストール方法も含みます。

必要な物

  1. Mac OS X 10.4 (Tiger)
  2. Xcode 2.0以降(できれば 2.2)
  3. 最低限のコマンドライン入力ができること
  4. コンパイル中の飲み物

注意!

これから行うことはシステムに影響をあたえるかもしれないので、心配な場合はバックアップを取っておくと良いでしょう。なにかあっても責任は取れません。自己責任でお願いします。

セットアップ

まずターミナルを開きます。
ダウンロードしたファイルをおいたりコンパイルするフォルダを作ります。
ここではホームフォルダ直下のsrcとします(ほかの場所でもかまいません)。

mkdir src
cd src

PATH(重要!!)

/usr/local以下にパスを通します。
パスを通すには(bashの場合)、.bash_loginを変更する必要があります。
分かる人は.bash_loginをお好きなエディタで開いてください。
よくわからないひとは以下のようにするとテキストエディットで.bash_loginを編集できます。

touch ~/.bash_login
open -e ~/.bash_login

.bash_loginの最後に以下の一文を加えセーブします。

export PATH="/usr/local/bin:/usr/local/sbin:$PATH" 


変更を有効にするため以下のコマンドを実行します。

. ~/.bash_login

Ruby

まずReadlineをインストールします。

curl -O ftp://ftp.gnu.org/gnu/readline/readline-5.1.tar.gz
tar xzvf readline-5.1.tar.gz
cd readline-5.1
./configure --prefix=/usr/local
make
sudo make install
cd ..

もし以下のようなエラーが出る場合はXcodeがインストールされていません。

checking whether make sets $(MAKE)... no
checking for gcc... no
checking for cc... no
checking for cc... no
checking for cl... no
configure: error: no acceptable C compiler found in $PATH


次にRubyをダウンロード、インストールします。

curl -O ftp://ftp.ruby-lang.org/pub/ruby/1.8/ruby-1.8.4.tar.gz
tar xzvf ruby-1.8.4.tar.gz 
cd ruby-1.8.4
./configure --prefix=/usr/local --enable-pthread --with-readline-dir=/usr/local
make
sudo make install
cd ..

RubyGems

RubyGemsRubyパッケージをインストールするための便利なコマンドラインツールです。

curl -O http://rubyforge.org/frs/download.php/5207/rubygems-0.8.11.tgz
tar xzvf rubygems-0.8.11.tgz
cd rubygems-0.8.11
sudo /usr/local/bin/ruby setup.rb
cd ..

Ruby on Rails

RubyGemsがインストールされていれば、Ruby on Railsは次の一行でインストールできます。

sudo gem install rails --include-dependencies

FastCGI

FastCGIのインストールです。

curl -O http://www.fastcgi.com/dist/fcgi-2.4.0.tar.gz
tar xzvf fcgi-2.4.0.tar.gz
cd fcgi-2.4.0
./configure --prefix=/usr/local
make
sudo make install
cd ..

Ruby-FastCGIのインストールです。

curl -O http://sugi.nemui.org/pub/ruby/fcgi/ruby-fcgi-0.8.6.tar.gz
tar xzvf ruby-fcgi-0.8.6.tar.gz
cd ruby-fcgi-0.8.6
/usr/local/bin/ruby install.rb config --prefix=/usr/local
/usr/local/bin/ruby install.rb setup
sudo /usr/local/bin/ruby install.rb install
cd ..

最後に

sudo gem install fcgi

PCRE

LightTPDコンパイルする前に、PCREライブラリをビルドします。

curl -O ftp://ftp.csx.cam.ac.uk/pub/software/programming/pcre/pcre-6.6.tar.gz
tar xzvf pcre-6.6.tar.gz
cd pcre-6.6
./configure --prefix=/usr/local CFLAGS=-O1
make
sudo make install
cd ..

UNIXギークの方へ:CGLAGS=-O1はIntelMac(iMac Core DuoMacBook ProIntel Mac miniなど)用の設定なので、PPCマックの場合はこのパラメータを消してもよいです。

LightTPD

LightTPDのインストールです。

curl -O http://lighttpd.net/download/lighttpd-1.4.11.tar.gz
tar xzvf lighttpd-1.4.11.tar.gz
cd lighttpd-1.4.11
./configure --prefix=/usr/local --with-pcre=/usr/local
make
sudo make install
cd ..

MySQL

MySQLを自分でコンパイルすることも可能ですが、OSX用のパッケージを使うほうがいいでしょう。


インストール手順

  1. MySQL 4.1 package for OS X PPCまたはfor OS X Intelをダウンロード
  2. ドライブイメージをダブルクリックしてマウント
  3. MySQLインストーラを ダブルクリックして実行(ファイル名はmysql-standard-4.1.18-apple-darwin8.2.0-powerpc.pkgみたいなかんじ)。
  4. MySQLStartupItem.pkgをダブルクリックして実行
  5. MySQL.prefPaneダブルクリックして実行。自分のみ使用またはシステム全体を選択。


インストールが終わったら、今インストールしたコントロールパネルからMySQLサーバを実行します。

注意:このMySQLのインストールではルートのパスワードが設定されていないので、
MySQLのユーザネームとパスワードに関するページを読んで設定すること。

MySQLにパスを通す

もう一度.bash_loginを編集し、先ほどのPATH設定行を以下のようにします。

export PATH="/usr/local/bin:/usr/local/sbin:/usr/local/mysql/bin:$PATH" 

新しいターミナルウィンドウを開けばパスが通ります。

MySQL Native Bindings (お好みで)

これはお好みですが、パフォーマンスが向上するのでやる価値はあるでしょう。

sudo gem install mysql -- --with-mysql-dir=/usr/local/mysql

できあがり!

Ruby, Ruby on Rails, MySQL, LightTPDのインストール終了!
Web 2.0アプリを書き始めましょう!




以上です。